考え・感情に現れる不安
- 悪いことが起きる可能性を考え続ける
- 人から否定的に見られることが怖い
- また発作が起きるのではないかと心配する
- 失敗や体調について何度も確かめたくなる
- 安心しても、すぐ次の不安が浮かぶ
ANXIETY DISORDERS
不安は危険に備えるための自然な反応です。しかし、強い不安や恐怖が続き、仕事、通勤、人間関係、睡眠などに影響したり、不安を避けるために生活範囲が狭くなったりする場合は、不安障害・不安症として治療を考えることがあります。神戸市中央区三宮町にある当院では、不安の強さだけでなく、身体の反応、避けている場面、仕事や生活への影響を一緒に整理します。
名称について「不安障害」と「不安症」は、診断基準や資料によって併記される名称です。このページでは両方の言葉を用いています。
症状の出方や程度には個人差があります。
注目される場面や、その場ですぐ答える必要がある状況で緊張が強まり、声の震え、発汗、頭が真っ白になる感覚が出ます。避けるほど、次の場面への不安が大きくなることがあります。
動悸や息苦しさが起きた時に逃げられないことを心配し、各駅停車を選ぶ、出口付近に立つ、遠方へ行かないなど、安全を確保する行動が増えることがあります。
間違いを完全に防ごうとして確認や相談を重ね、提出や決定が遅れます。勤務時間外も考え続け、睡眠不足と疲労によって、さらに不安が強くなる循環が生じます。
不安障害・不安症は一つの病気の名前ではなく、全般性不安症、パニック症、社交不安症、特定の恐怖症など、不安や恐怖を中心とする病気の総称です。不安があることだけでは病気とは限りません。不安の強さや期間に加え、自分で切り替えられるか、避ける行動が増えているか、仕事や生活がどの程度制限されているかを確認します。強迫症やPTSDなど、不安を伴っていても現在は別の疾患群として整理される状態もあるため、症状だけで自己診断せず、経過全体を見ます。
生活への支障を基準に考えます。疾患名をご自身だけで決める必要はありません。経過、生活、仕事への影響を診察で整理します。
初診時点で診断が確定しない場合もあります。経過を確認しながら治療方針を調整します。
診療に役立つ要点を、患者さん向けに整理します。
公的な解説では、全般性不安症、パニック症、社交不安症、恐怖症関連の状態などが挙げられています。同じ「不安」でも、怖い対象と維持する行動が異なるため、治療の組み立ても分けて考えます。
成人の不安障害を対象としたランダム化比較試験の統合では、認知行動療法は対照条件より症状を改善しました。ただし効果の大きさは疾患や比較条件によって異なります。
全般性不安症、パニック症、社交不安症などでは、SSRIを含む薬物療法が多くの比較試験とガイドラインで検討されています。効果はすぐに判定せず、副作用と日常生活の変化を追いながら評価します。
心理療法と薬物療法は競合するものではなく、病型、重症度、これまでの経過、本人の希望に応じて単独または組み合わせて選びます。睡眠、カフェイン、業務量、勤務上の配慮も同時に整えます。
最終確認:2026年8月
参考資料はページ全体の医学的な土台として使用しています。実際の診断・治療は、症状、併存症、生活状況、希望を確認して個別に判断します。
診察では、何が怖いのか、いつから続いているか、身体に何が起きるか、不安を避けるために何をしているか、仕事や生活にどのような影響があるかを確認します。症状のまとまりから、全般性不安症、パニック症、社交不安症、特定の恐怖症などを検討します。質問票は補助として使いますが、点数だけで診断はできません。身体疾患、服薬、カフェインや飲酒、うつ症状、強迫症状、トラウマ関連症状なども確認します。
電車に乗れない、人前で話せない、外出や会食を断るなど、生活や仕事の範囲が狭くなっています。
身体の症状を繰り返し心配し、検査で大きな異常がなくても安心が続かない、または睡眠や集中に影響しています。
何度確認しても提出できない、判断を先送りする、勤務時間外も考え続ける、遅刻や欠勤が増える状態です。
症状、希望、生活・仕事の状況に合わせて相談します。
不安を否定するのではなく、何を危険と感じているか、回避や確認で短期的に何が楽になるか、その結果どのような悪循環が残るかを整理します。
不安が完全になくなるのを待たず、必要に応じて段階的な曝露、考え方の見直し、確認や安全行動の調整などを行います。病型や本人の希望に合わせて進めます。
不安が強く、回避や確認が増え、仕事や生活への支障が続く場合は、SSRIを治療の主要な選択肢として検討します。エスシタロプラム、セルトラリン、パロキセチンなどから、不安症の種類、併存症、過去の反応、副作用への希望を踏まえて選びます。
SSRIは不安時だけに使う頓服ではなく、毎日服用し、数週間かけて効果を評価します。少量から始め、吐き気、睡眠の変化、服用初期の不安や落ち着かなさ、性機能への影響などを確認します。自己判断で急に中止せず、生活・仕事の回復と合わせて継続や調整を相談します。
24時間Webから空き状況を確認し、ご都合のよい日時をご予約ください。
症状、経過、睡眠、生活、仕事、服薬歴、必要な支援を確認します。
生活調整、薬物療法、職場配慮、休職や診断書を含めて相談します。
症状により仕事の継続が難しい場合は、業務軽減、残業制限、休職、復職時の配慮を相談できます。医師が必要と判断した場合、当院書式の診断書は原則即日発行が可能です。
不安の強さだけでは決まりません。続いている期間、自分で切り替えられるか、回避や確認が増えているか、仕事や生活にどの程度影響しているかを合わせて判断します。
受診できます。心配が続く、人前が怖い、突然の動悸がある、特定の場面を避けるなど、現在困っていることから一緒に整理します。ご自身で病名を決めておく必要はありません。
薬物療法が適すると判断した場合は、SSRIを中心に検討します。エスシタロプラム、セルトラリン、パロキセチンなどが候補になりますが、不安症の種類、併存症、服用中の薬、過去の反応、副作用を確認して選びます。効果は数週間かけて評価します。
認知行動療法的な支援や生活・仕事の調整が選択肢になります。症状が強い場合や生活への支障が大きい場合は、効果と副作用を確認しながら薬物療法も相談します。