能力そのものが失われたとは限りません
眠れない、疲労が強い、考えがまとまらない状態では、普段持っている力を十分に使えません。調子の変化によるものかを診察で確認します。
DEPRESSION
以前なら短時間で終わった仕事に時間がかかる。メールを読んでも頭に入らない。休日に休んでも、月曜日の朝には動けない。その変化は、能力や努力が足りなくなったからとは限りません。うつ病では、気分だけでなく、睡眠、身体、思考、判断、意欲が一緒に変化します。神戸三宮・元町の当院では、症状だけでなく、仕事の負荷、これまでの頑張り方、生活への影響、休職・復職まで含めて整理します。
仕事が進まない時ほど、「能力がなくなった」「怠けている」と自分を責めやすくなります。しかし、能力そのものと、今の心身の状態で使える力は同じではありません。
眠れない、疲労が強い、考えがまとまらない状態では、普段持っている力を十分に使えません。調子の変化によるものかを診察で確認します。
残業、過剰な確認、休日の寝だめで何とか保っている場合、出勤できていても回復する余力がなくなっていることがあります。
できない自分を責め続けると、失敗への不安が強まり、着手や判断がいっそう難しくなります。症状と人格評価を分けて考えます。
「まだ頑張れるか」だけでなく、「今の働き方のまま回復できるか」を一緒に考えます。
すべてがそろうとは限りません。悲しさより、眠れない、頭が回らない、何も感じない、仕事のミスが増えるといった変化が先に目立つ方もいます。


読む、考える、覚える、順序立てるといった働きが低下し、以前なら短時間で終わったメールや資料作成に何倍も時間がかかることがあります。急に能力がなくなったと決めず、睡眠や心身の状態との関係を確認します。
職場には行けても、判断の遅れやミスを残業で補い、帰宅後は食事や入浴もできないことがあります。「出勤できたか」だけでなく、その働き方を続けても回復できる余力があるかを見ます。
休職は失敗ではなく、治療のために負荷を下げる選択肢の一つです。安全性、睡眠・食事、判断力、通勤、業務負荷、職場で可能な配慮を確認し、業務軽減・休職・復職を検討します。
うつ病は、抑うつ気分または興味・喜びの低下を中心に、睡眠、食欲、疲労、思考、意欲、自責感など複数の変化が重なり、仕事や生活を保ちにくくなる病気です。落ち込みを強く自覚せず、不眠、痛み、胃腸症状、能率低下として気づく方もいます。原因を「性格」「仕事のストレス」「脳内物質」のどれか一つに決めず、体質、これまでの経過、心理、身体状態、生活環境がどう重なったかを考えます。
生活への支障を基準に考えます。疾患名をご自身だけで決める必要はありません。経過、生活、仕事への影響を診察で整理します。
初診時点で診断が確定しない場合もあります。経過を確認しながら治療方針を調整します。
診療ガイドラインと総説をもとに、診察で大切にしている考え方を患者さん向けに整理します。

うつ病は、体質、生物学的要因、生活上の出来事、心理・社会的要因などが複雑に関係します。「気持ちが弱いから」「仕事だけが原因」「セロトニンが不足したから」と一つに還元せず、その方の経過を総合して考えます。
心理療法、薬物療法、それらの組み合わせなど複数の選択肢があります。全員に同じ治療を当てはめず、症状の重さ、安全性、過去の反応、利用可能性、本人の希望を確認して選びます。
気分が少し軽くなったかだけでなく、眠れるか、食べられるか、判断できるか、生活を保てるかを確認します。仕事への復帰は、出勤できることだけでなく、負荷を継続して扱える状態かを段階的に判断します。
診断では、症状の有無だけでなく「普段の自分と何が変わったか」を確認します。落ち込みや楽しめなさ、睡眠、食欲、思考、意欲、自責感がどの程度・どのくらい続き、仕事や家庭生活をどう変えたかを整理します。2週間は一つの目安ですが、期間だけで機械的に診断するものではありません。躁・軽躁状態、自傷・希死念慮、身体疾患や薬剤の影響も確認します。

2週間はあくまで目安です。それより短くても症状が急に強くなる、仕事や生活への支障が大きい場合は、期間を待たずにご相談ください。
判断や返信に時間がかかる、残業で補う、帰宅後は動けない、身支度や家事ができないなど、普段との差が続いています。
眠れない、眠りすぎる、食べられない、体重が変わる、体が重いなどが続き、休日に休んでも十分に戻りません。
ミス以上に自分全体を否定する、周囲の負担になると感じる、消えたい気持ちが出る場合は、早めに安全を確認する必要があります。
重症度、これまでの経過、希望、生活・仕事の状況に合わせ、治療を一緒に選びます。

まず安全性、睡眠、食事、判断力を確認します。仕事は一律に休むのではなく、残業制限、業務軽減、在宅勤務、休職など、今の状態で回復する余地を作れる方法を相談します。
状態に応じて行動活性化、認知行動療法、問題解決的な支援などを検討します。無理な前向きさを求めず、睡眠、食事、活動を小さく整え、自責と動けなさの循環を弱めます。
重症度、併存症、過去の治療反応、副作用への希望を踏まえて抗うつ薬等を検討します。薬が必ず必要とは限りません。開始後は効果と副作用を確認し、改善が乏しければ診断や治療計画を見直します。
以前の働き方が、残業、過剰な確認、一人で抱えることで成り立っていたなら、その形へそのまま戻ることが最善とは限りません。症状の改善と、無理なく続けられる生活の両方を見ます。
起床・食事・外出など、生活のリズムが安定しているか
一日だけでなく、勤務日を重ねても回復する余力が残るか
業務量、役割、相談先、残業など、再び無理を重ねる条件がないか
「前の自分に戻る」だけでなく、以前より少ない無理で仕事と生活が回る形を一緒に考えます。
24時間Webから空き状況を確認し、ご都合のよい日時をご予約ください。
症状、経過、睡眠、生活、仕事、服薬歴、必要な支援を確認します。
生活調整、薬物療法、職場配慮、休職や診断書を含めて相談します。
症状により仕事の継続が難しい場合は、業務軽減、残業制限、休職、復職時の配慮を相談できます。医師が必要と判断した場合、当院書式の診断書は原則即日発行が可能です。
出勤できていても、能率低下やミスを残業で補い、帰宅後は生活できない状態があります。出勤の有無だけでなく、仕事と生活をどの程度保てているかを確認します。
相談して構いません。負荷から離れると一時的に軽くなることはあります。休日だけで十分に回復するか、月曜日に再び強く崩れるか、楽しめる感覚が残っているかなどを経過で確認します。
動けない時ほど自分を責めやすくなります。普段との変化、睡眠、身体、思考、生活への支障を確認し、性格の評価ではなく心身の状態として整理します。
休職したから戻れなくなるとは限りません。無理を続けて状態が悪化する場合もあります。休む必要性、休職中の治療、復職の準備を分けて検討します。
必ずではありません。症状の重さ、経過、希望、心理療法を利用できるかなどを踏まえて選びます。薬を使う場合も、効果と副作用を確認しながら見直します。
症状が改善し、以前の生活を取り戻す方は多くいます。ただし、以前の働き方が無理を重ねることで成り立っていた場合は、その形を再現するより、少ない無理で続けられる方法を一緒に考えます。
最終確認:2026年8月
参考資料はページ全体の医学的な土台として使用しています。実際の診断・治療は、症状、併存症、生活状況、希望を確認して個別に判断します。