ADHD

神戸三宮・元町で大人のADHD(注意欠如・多動症)にお悩みの方へ

不注意・先延ばし・忘れ物・時間管理・衝動的な返事・仕事を終えるために人より大きな余白が必要
MENTAL HEALTH GUIDE

「もっと気をつける」だけでは、
同じミスを防げない方へ。

大人のADHDでは、不注意、多動性、衝動性が、段取り、時間管理、着手、感情の切り替えなどの困りごととして現れます。能力や意欲がないのではなく、締切直前の集中、長時間労働、何度もの確認など大きなコストで補ってきた方もいます。子どもの頃からの経過と複数の場面での支障を確認し、最近のミスだけで診断を決めません。

名称についてADHDは、現在「注意欠如・多動症」と表記されるほか、「注意欠如・多動性障害」「注意欠陥・多動性障害」という名称でも検索されています。

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PATIENT PERSPECTIVE

「分かっているのにできない」は、意欲ではなく実行の接続で起きることがあります

ADHDでは、するべきことを理解していても、始める、順番を保つ、途中で戻る、時間内に終えるというつながりが安定しにくいことがあります。

INTENTION

やりたい気持ちはある

忘れないようにしよう、早く始めようと思っていても、その瞬間の刺激や別の課題へ注意が移ります。

COMPENSATION

大きな余白で補ってきた

早く出勤する、残業する、何度も確認することで、外からは問題なく見える場合があります。

VARIABILITY

できる日とできない日の差が大きい

興味、締切、疲労、環境によって実行しやすさが変わり、「できたのだから甘え」と自分を責めやすくなります。

診断は性格の説明ではありません。どの機能が、どの環境で、どれほど生活や仕事を妨げているかを具体的にします。

CHECK LIST

大人のADHDでみられる注意・実行・衝動性の困りごと

不注意だけでなく、始めにくさ、時間感覚、感情の調整、疲弊として現れることがあります。

忘れ物や先延ばしで困っているカバのイラスト
ATTENTION

注意を保つ・切り替える難しさ

  • 単調な作業で確認箇所を飛ばす
  • 会話や会議の途中で内容が抜ける
  • 目の前の通知や依頼へ注意が移る
  • 物を置いた場所を思い出せない
  • 興味のあることには過集中する
EXECUTIVE FUNCTION

始める・順番を決める難しさ

  • 重要でも締切直前まで着手できない
  • 仕事を小さな手順に分けにくい
  • 複数案件の優先順位が変わり続ける
  • 見積もった時間より長くかかる
  • 片付け・支払い・予定管理が続かない
IMPULSIVITY

衝動性・落ち着かなさ

  • 考える前に返事や送信をする
  • 頼まれた仕事を安請け合いする
  • 会話へ割り込み後から後悔する
  • 衝動買い・急な決断が増える
  • 頭の中が常に動いて休みにくい
JOB & ROLE

仕事の構造によって、得意と困難の差が大きくなります

曖昧な優先順位、割り込み、長期課題が多い職場では困難が大きくなりやすいです。

複数の仕事の優先順位を整理するカバのイラスト
OFFICE WORK

事務・経理・管理

転記、添付、数字、期限など複数の確認点を頭の中だけで管理すると抜けやすくなります。何度も見直すため、正確さを求めるほど残業が増えることもあります。

MULTITASK

複数案件・割り込みの多い仕事

急な依頼へ反応するたび、元の作業へ戻る手がかりを失います。一日中動いているのに重要な仕事が終わらないという状態になります。

SELF-MANAGEMENT

裁量が大きい仕事・在宅勤務

開始時刻、休憩、優先順位を自分で決める場面が増えると、興味のある仕事に偏る、切り上げられない、生活リズムが後ろへずれることがあります。

ABOUT

大人のADHDとは――意図を安定して実行へつなげにくい特性

ADHDは神経発達症の一つで、症状は成人期にも続くことがあります。ただし現れ方は一定ではありません。締切、周囲の支援、仕事内容、睡眠によって目立ち方が変わり、できる日があることは困難を否定しません。一方、睡眠不足、うつ病、不安症、躁・軽躁状態などでも集中力は落ちるため、「ミスが多い=ADHD」とは判断できません。

生活への支障を基準に考えます。

疾患名をご自身だけで決める必要はありません。経過、生活、仕事への影響を診察で整理します。

疲労・環境による一時的な不注意
繁忙期や睡眠不足の後に目立ち、休養や負荷の改善とともに戻ります。過去や他の場面では同じ困難が続いていません。
ADHDを考える経過
子どもの頃から形を変えながら特性があり、学校・仕事・家庭など複数の場面で、年齢や役割に見合う生活を保つうえで支障が続きます。

初診時点で診断が確定しない場合もあります。経過を確認しながら治療方針を調整します。

MEDICAL REVIEW

成人ADHDの評価と支援で分かっていること

診断は問診を中心に行い、環境調整後も残る機能障害に応じて治療を選びます。

意図と実行の間でつまずく仕組みを表すカバのイラスト
DEVELOPMENTAL HISTORY

診断は現在のミスや検査一つでは決まりません

成人ADHDの診断では、幼少期からの経過、複数の場面での支障、症状を補ってきた方法、睡眠・気分・不安など他の原因を統合して判断します。

MULTIMODAL CARE

薬と非薬物療法は扱う問題が異なります

成人ADHDの治療比較では薬物療法と心理社会的介入が検討されています。中核症状への効果だけでなく、段取り、先延ばし、生活機能をどう支えるかを分けて考えます。

LONG-TERM VIEW

短期的な症状改善と長期の生活改善は同じではありません

研究結果の平均だけでなく、仕事、併存症、副作用、継続可能性を確認します。長期的な利益と不利益には不確実な点もあり、定期的な再評価が必要です。

DIAGNOSIS

現在の困りごとだけでなく、幼少期からの経過を確認します

診断では、現在のチェックリストだけでなく、幼少期の学校生活、忘れ物、宿題、対人行動、進学・就職後の変化を確認します。母子手帳、通知表、家族の情報が参考になる場合もありますが、そろわなくても直ちに評価できないわけではありません。質問票やWAISは補助情報であり、単独の点数からADHDを診断することはできません。

幼少期から現在までの困りごとを整理するカバのイラスト
CHECK POINT

発達歴と現在の支障

  • 12歳以前からの不注意・多動・衝動性
  • 学校・仕事・家庭など複数場面
  • どの条件ならでき、何で補ってきたか
  • 時間・評価・健康に生じているコスト
CHECK POINT

鑑別・併存を確認

  • 睡眠不足・過労・身体疾患
  • うつ病・不安症・適応障害
  • 双極性障害・依存・薬剤の影響
  • ASD・学習の偏り・生活環境
WHEN TO SEE

努力と残業だけでは仕事を維持できなくなった時はご相談ください

  • 工夫しても同じ種類のミスが続く

    気をつける、何度も確認する、残業で補う方法では負担だけが増え、抜けや遅れが繰り返されています。

  • 仕事以外の生活も管理しにくい

    片付け、支払い、通院、予定、睡眠などにも支障があり、自分だけで立て直すことが難しくなっています。

  • 自己否定や二次的な不調が強い

    注意され続けて「自分はだめだ」と感じ、うつ、不安、不眠、出勤困難、衝動的な退職につながりそうです。

TREATMENT

環境調整・行動の仕組み・薬物療法を組み合わせます

本人の注意力だけに任せず、忘れても破綻しにくい環境を作ります。

道具と仕組みを使って仕事を進めるカバのイラスト

困りごとを機能ごとに分ける

「注意力がない」とまとめず、着手、保持、切り替え、優先順位、時間感覚など、どこで止まるかを整理します。得意・不得意より先に、生活で生じている支障と維持コストを確認します。

環境調整・認知行動療法・スキル支援

タスクを外に出す、手順と確認点を固定する、割り込み後の戻り先を残す、締切を分割するなど、疲れた日にも崩れにくい仕組みを作ります。先延ばしや感情調整も具体的に扱います。

薬物療法と併存症の治療

症状、身体状態、希望に応じて治療薬を検討し、食欲、睡眠、血圧、気分への影響を確認します。薬だけで仕事の仕組みは変わらないため、非薬物的支援と組み合わせます。

RECOVERY & WORK

回復は毎回自分を完璧に管理できることではありません

少しくらい抜けても早く気づき、仕事や生活が大きく崩れない仕組みを増やします。

01

優先順位、期限、次の一歩を頭の外へ出します。

02

通知、置き場所、確認順序を固定し、判断の回数を減らします。

03

薬は生活設計を支える選択肢の一つとして効果と副作用を確認します。

調子のよい日の自分ではなく、少し疲れている日でも回る仕事の設計を目指します。

FLOW

初診から治療までの流れ

  1. 予約

    Web予約

    24時間Webから空き状況を確認し、ご都合のよい日時をご予約ください。

  2. 診察

    問診・診察

    症状、経過、睡眠、生活、仕事、服薬歴、必要な支援を確認します。

  3. 方針

    治療方針

    生活調整、薬物療法、職場配慮、休職や診断書を含めて相談します。

WORK SUPPORT

診断書・休職・復職のご相談

症状により仕事の継続が難しい場合は、業務軽減、残業制限、休職、復職時の配慮を相談できます。医師が必要と判断した場合、当院書式の診断書は原則即日発行が可能です。

診断書について ↗休職・復職支援 ↗
休職と復職支援を表すイラスト
Q & A

大人のADHDについてよくあるご質問

Qコンサータを処方できますか?
A

当院ではコンサータの新規導入は行っていません。登録医療機関からの継続処方は、診療情報、登録状況、現在の状態を確認したうえでご相談いただけます。

QWAISを受ければADHDか分かりますか?
A

WAISは認知能力の傾向を知る補助にはなりますが、ADHDを診断・否定する検査ではありません。発達歴、複数場面の支障、鑑別を含む診察が中心です。

Qできる日もあるので、ADHDではなく甘えですか?
A

期限、興味、支援、睡眠など条件が整うとできる方もいます。できたかだけでなく、そのために徹夜や過剰な確認など、どの程度のコストを使ったかを見ます。

REFERENCES

このページの主な参考資料

最終確認:2026年8月

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