身体のつらさは実際にある
「気のせい」と決めつけず、危険な身体疾患や薬の影響を必要に応じて確認します。
SOMATIC SYMPTOM DISORDER
身体症状症では、痛み、めまい、動悸、胃腸症状、倦怠感などの身体症状と、それに関連する強い不安・思考・行動によって、生活が大きく圧迫されます。診断は「検査で原因が見つからないこと」だけで決まらず、身体疾患がある方にも併存し得ます。症状は気のせいでも仮病でもありません。新しい身体疾患を見逃さないことと、症状に一日を奪われない治療を両立します。
検査で大きな異常が見つからなくても、痛み、めまい、動悸、倦怠感は現実の体験です。新しい変化を見逃さないことと、症状に一日を占領されないことの両方が必要です。
「気のせい」と決めつけず、危険な身体疾患や薬の影響を必要に応じて確認します。
測定、検索、受診で一度安心しても、別の感覚が気になり確認が続くことがあります。
外出や運動を控えることで体力と自信が落ち、少ない活動でも症状が出やすくなる場合があります。
身体科での安全確認をやめることが目的ではありません。必要な評価を整理しながら、症状があっても保てる生活機能を増やします。
症状の種類だけでなく、確認、検索、回避、仕事や家庭への影響を確認します。

会議、通勤、外出の前から症状を予測し、働ける範囲が狭くなることがあります。

疲労、筋緊張、睡眠不足が重なると身体症状が強まります。原因を一つに決めず、負荷と回復の関係を見ます。
予定の前から腹痛、吐き気、動悸が強まり、「症状が出たら困る」という警戒が身体反応をさらに大きくすることがあります。
受診直後は安心しても、別の症状や可能性が気になり、複数の医療機関や検索を繰り返します。診療情報が分散すると全体像が見えにくくなります。
身体症状症で重視するのは、身体症状が医学的に説明できるか否かではなく、症状に関連する不安・思考・行動が持続し、生活に大きな支障を生じていることです。症状への注意が高まるほど小さな変化も強く感じ、不安から検索・測定・受診をすると短く安心し、再び不安になる循環があります。ただし新しい症状や危険な変化まで心理的と決めつけてはいけません。
生活への支障を基準に考えます。疾患名をご自身だけで決める必要はありません。経過、生活、仕事への影響を診察で整理します。
初診時点で診断が確定しない場合もあります。経過を確認しながら治療方針を調整します。
生物学的・心理的・社会的な要因を二者択一にせず、複数の仕組みとして考えます。

現在の概念では、身体疾患の有無だけで区切らず、症状に関連する過度な思考・感情・行動と生活への支障を重視します。身体疾患と併存する場合もあります。
研究では不安、身体感覚への注意、健康に関する経験など複数の関連要因が検討されていますが、単一の原因や本人の責任には還元できません。
新しい危険徴候を確認する一方、検査や受診の反復が不安を維持する場合もあります。心理的介入の研究もありますが、診療の整理と個別の身体評価が前提です。
診察では、症状の場所と経過、急な変化、これまでの検査・治療・受診先を確認します。同時に、症状をどう解釈しているか、確認や検索に使う時間、活動の回避、仕事や家族への影響を整理します。うつ病、不安症、パニック症、薬剤、過労が重なる場合もあります。身体科の診療を中断させるための診断ではありません。

結果を聞いた直後は安心しても、別の可能性が気になり、検索・測定・受診を繰り返しています。
動く、外出する、通勤することを控え、体力や自信が落ち、さらに身体症状を感じやすくなっています。
診療科ごとの説明がばらばらで、誰に何を相談すればよいか分からず、仕事や生活への支障が残っています。
症状を否定せず、安全確認の方針と活動を戻す計画を共有します。

症状を否定せず、これまでの身体評価を共有します。新しい危険徴候には再評価できる一方、目的のない検査や受診を重ねず、継続して全体を見られる診療体制を作ります。
症状を消すことだけを待たず、身体確認や検索を少し減らす、活動を安全な範囲で戻すなど、認知行動療法的な支援で生活機能を回復します。症状を無視する練習ではありません。
うつ病や不安症が重なる場合は薬物療法を含めて治療し、睡眠、勤務、活動量を調整します。身体症状だけを理由に薬を増やさず、目的と実際の効果を確認します。
危険な変化には対応しながら、症状の強さだけでなく、眠る、働く、外出するという機能の回復を見ます。
新しい症状や危険サインを確認する窓口と目安を整理します。
測定、検索、受診で得られる短い安心と長期的な負担を分けます。
安全な範囲で活動を少しずつ戻し、体力と生活の予測可能性を回復します。
症状が残っていても仕事に少し集中できた、外出できた、という変化を治療の成果として扱います。
24時間Webから空き状況を確認し、ご都合のよい日時をご予約ください。
症状、経過、睡眠、生活、仕事、服薬歴、必要な支援を確認します。
生活調整、薬物療法、職場配慮、休職や診断書を含めて相談します。
症状により仕事の継続が難しい場合は、業務軽減、残業制限、休職、復職時の配慮を相談できます。医師が必要と判断した場合、当院書式の診断書は原則即日発行が可能です。
いいえ。検査で十分に説明できない場合も、症状と苦痛は現実のものです。「異常なし」で終わらせず、どこが生活を難しくしているかを治療対象にします。
一律ではありません。新しい症状、明らかな悪化、危険徴候があれば身体評価が必要です。一方、目的の同じ検査を繰り返すことが不安を長引かせる場合もあり、診療計画を共有します。
相談できます。身体疾患の治療を続けながら、症状への不安、確認、回避、うつ・不眠など、生活を圧迫している部分を並行して扱います。
最終確認:2026年8月
参考資料はページ全体の医学的な土台として使用しています。実際の診断・治療は、症状、併存症、生活状況、希望を確認して個別に判断します。