ADULT TIC DISORDERS

神戸三宮で大人のチック症・チック障害にお悩みの方へ

まばたき・顔や首の動き・咳払い・声が繰り返す・抑えるとつらい・緊張や疲れで増える
MENTAL HEALTH GUIDE

繰り返す動きや声を、
「癖だから」と一人で抑え続けていませんか。

チックは、突然で素早い動きや発声が繰り返される症状です。多くは小児期に始まり、成人期にも続く、またはいったん目立たなくなった後に再び現れることがあります。成人になって初めて明らかな症状が出た場合は、薬剤、神経疾患、機能性の症状など別の原因も含めた確認が重要です。当院では経過と生活への支障を整理し、必要に応じて神経内科など専門医療へ紹介します。

名称について「チック症」「チック障害」は、資料や検索でともに使われます。成人で初めて症状が出た場合は、小児期からの経過や二次性の原因も確認します。

空き状況を確認する ↗監修医師を見る ↗
CHECK LIST

大人のチック症でみられる動き・声・感覚

症状の出方や程度には個人差があります。

繰り返す動きや声とその前の感覚を整理するイラスト
MOTOR TICS

運動チック

  • 強いまばたき、目を動かす
  • 顔をしかめる、口を動かす
  • 首を振る、肩をすくめる
  • 手足や体を急に動かす
  • 同じ動きをまとまりとして繰り返す
VOCAL TICS

音声チック

  • 咳払い、鼻すすり、喉を鳴らす
  • 短い声や音が出る
  • 同じ言葉を繰り返す
  • 緊張すると声が増える
  • 静かな場面ほど抑えるのがつらい
URGE & CONTROL

前ぶれの感覚と抑制

  • 動く前にむずむず・圧迫感がある
  • 一時的に抑えられるが疲れる
  • 抑えた後に反動のように増える
  • 疲労、緊張、睡眠不足で目立つ
  • 症状への注目でさらに増える
JOB & ROLE

大人のチック症が仕事へ与える影響

チック症状を抑えながら仕事を続ける負担を表すイラスト
MEETING

静かな会議で抑え続ける

咳払い、声、動きを我慢することに注意を使い、会議の内容へ集中できなくなることがあります。

SOCIAL STIGMA

周囲の視線や誤解がつらい

わざとやっている、落ち着きがないと誤解され、説明を避けるために人前や出社を控えることがあります。

COMORBIDITY

別の困りごとの方が大きい場合もある

ADHD、強迫症、不安、抑うつ、睡眠の問題が併存し、チックそのものより仕事への影響が大きいことがあります。

ABOUT

大人のチック症・チック障害とは

チックは、反復する運動または発声として現れ、強さや頻度が増減します。前ぶれの感覚があり、一時的に抑えられる方もいます。トゥレット症では運動チックと音声チックが経過中にみられ、診断上は18歳未満の発症が前提です。成人で初めて症状が出たように見える場合、子どもの頃の軽い症状の再燃か、本当の成人発症か、薬剤・神経疾患などによる二次性かを丁寧に分けます。

生活への支障を基準に考えます。

疾患名をご自身だけで決める必要はありません。経過、生活、仕事への影響を診察で整理します。

チック
突然で短く、似た動きや声を繰り返します。前ぶれの感覚や一時的な抑制があることがあります。
強迫行為
不安を下げる、悪い結果を防ぐなどの目的で行う反復行動です。チックと併存することもあります。
薬剤・神経疾患など
成人で急に始まった場合は、服薬、物質使用、頭部外傷、他の不随意運動などを確認し、神経内科評価を優先することがあります。

初診時点で診断が確定しない場合もあります。経過を確認しながら治療方針を調整します。

MEDICAL REVIEW

医学的に分かっていること

診療に役立つ要点を、患者さん向けに整理します。

TREAT IMPAIRMENT

症状の有無だけでなく、生活への支障を治療判断の中心にします

ガイドラインでは、自然経過と併存症を説明し、本人に支障が乏しければ経過観察も選択肢になります。

CBIT

CBITは成人を含むチックへの初期治療として推奨されています

AANガイドラインは、利用可能で本人が取り組める場合、CBITを他の心理的介入や薬物療法より先に提示することを勧めています。

ARIPIPRAZOLE

アリピプラゾールはチックを減らす主要な薬物療法です

AANの系統的レビューでは、アリピプラゾールはプラセボよりチックを減らす可能性が高いと評価されています。欧州ガイドラインでも、成人と若年者のチックに広く選ばれている薬として示されています。効果だけでなく、眠気、体重増加、落ち着かなさなどを確認しながら使います。

ADULT ONSET

成人で新たに始まるチックは鑑別が重要です

成人発症の報告はありますが、子どもの頃の症状の再燃や二次性の原因も少なくありません。急な発症では診断を急がず評価します。

DIAGNOSIS

チック症の診断と鑑別

症状の動画や本人の説明を参考に、動き・音の種類、前ぶれの感覚、抑制可能性、始まった年齢、増減の経過を確認します。子どもの頃のまばたきや咳払いがなかったか、現在の薬剤や物質、神経症状、ADHD・強迫症などの併存症も確認します。成人発症、急激な悪化、他の神経症状がある場合は、神経内科などへ紹介します。

動きの特徴と経過を確認する診察のイラスト
CHECK POINT

症状と経過

  • 運動チック・音声チックの種類
  • 前ぶれの感覚と抑制の可否
  • 小児期からの症状と家族歴
  • 増減する状況と生活への支障
CHECK POINT

別の原因・併存症

  • 薬剤・物質使用・身体疾患
  • 他の不随意運動や神経症状
  • ADHD・強迫症・不安・抑うつ
  • 睡眠不足と仕事上の負荷
WHEN TO SEE

チック症で受診を考える目安

  • 痛みやけがにつながる動きがある

    首振りや打ちつけなどで痛み、けが、日常動作への支障が生じています。

  • 仕事や対人関係を避け始めている

    症状を見られる不安から、会議、接客、出社、外出が難しくなっています。

  • 成人になって急に症状が始まった

    薬剤や神経疾患など別の原因を確認するため、早めの評価が必要です。

  • ADHDや強迫症などの困りごとも強い

    併存症を含めて治療の優先順位を整理することで、生活全体が改善することがあります。

TREATMENT

大人のチック症の治療と紹介

症状、希望、生活・仕事の状況に合わせて相談します。

症状と生活への支障に合わせて治療を選ぶイラスト

心理教育と環境調整

症状を叱ったり常に止めようとしたりすると負担が増えます。本人と周囲が特徴を理解し、静かな場面で離席できる、オンライン参加を組み合わせるなど現実的な配慮を検討します。

行動療法(CBIT等)

チックへの包括的行動的介入(CBIT)は、気づき、競合反応、症状を増やす状況への工夫などを組み合わせます。利用できる専門機関が限られるため、必要に応じて紹介先を検討します。

アリピプラゾールによる薬物療法

運動チックや音声チックにより、痛み、けが、仕事や対人関係への支障が大きい場合は、アリピプラゾールを主要な薬物療法の一つとして検討します。症状を完全にゼロにすることだけを目標にせず、本人にとって困る症状を減らし、生活を取り戻せるかを確認します。

効果・副作用と併存症を見直す

開始後は、チックの頻度と強さに加え、眠気、吐き気、食欲や体重の変化、落ち着かなさ・じっとしていられない感じなどを確認します。ADHD、強迫症、不安症などの困りごとが強い場合は、治療の優先順位も一緒に整理します。成人発症や複雑な不随意運動では、神経内科・運動障害の専門医と連携します。

FLOW

初診から治療までの流れ

  1. 予約

    Web予約

    24時間Webから空き状況を確認し、ご都合のよい日時をご予約ください。

  2. 診察

    問診・診察

    症状、経過、睡眠、生活、仕事、服薬歴、必要な支援を確認します。

  3. 方針

    治療方針

    生活調整、薬物療法、職場配慮、休職や診断書を含めて相談します。

WORK SUPPORT

診断書・休職・復職のご相談

症状により仕事の継続が難しい場合は、業務軽減、残業制限、休職、復職時の配慮を相談できます。医師が必要と判断した場合、当院書式の診断書は原則即日発行が可能です。

診断書について ↗休職・復職支援 ↗
休職と復職支援を表すイラスト
Q & A

大人のチック症についてよくある質問

Q大人になってからチック症になることはありますか?
A

ありますが、成人で初めて明らかなチックが出る例は多くありません。子どもの頃の軽い症状の再燃、薬剤、神経疾患、機能性の症状などを含めた評価が重要です。

Qチックは我慢すれば治りますか?
A

一時的に抑えられる方はいますが、強い努力は疲労や反動につながることがあります。生活への支障に応じ、行動療法や環境調整、薬物療法を検討します。

Qチック症では、どの薬を使いますか?
A

生活への支障が大きく薬物療法が必要な場合は、アリピプラゾールを主要な選択肢として検討します。症状の種類、併存症、これまでの治療歴を確認し、眠気、体重、落ち着かなさなどを見ながら調整します。

Q当院だけで診断・治療できますか?
A

経過、併存症、仕事への影響を整理できます。ただし成人発症、急な悪化、他の神経症状、複雑な不随意運動がある場合は、神経内科や専門施設をご紹介します。

REFERENCES

このページの主な参考資料

最終確認:2026年9月

RELATED
PAGE TOP